【腎不全闘病記④】通院と在宅ワークの両立。16歳老犬と歩む生活の形

愛犬のめめが腎不全と向き合うようになってから、毎日の過ごし方が少しずつ変わってきました。
一時期のような頻繁な通院は落ち着きましたが、
それでも予定を立てるとき、真っ先に頭をよぎるのは病院のこと。

朝を迎えると。
「今日の体調はどうかな」
「もし急に受診することになったら、仕事はいつ切り上げよう」

めめの様子を伺いながら、その日のスケジュールを組み直す。
そんなふうに一日が始まるようになりました。

体調のこと、仕事のこと、お金のこと。
考えることは増えましたが、それでも時間は、静かに流れていきます。

※この記事は、腎不全の愛犬と暮らす中での、私自身の経験を書いています。

「あの子を優先したい」と走り続ける日々

腎不全と診断される前から、私は在宅ワークをしていました。
急に病院へ行くことになっても、仕事の合間に連れていくことができる。
そんな働き方だったことに、今の生活はとても助けられています。

尿毒症の症状が落ち着くまでは、ほぼ毎日のように病院へ通いました。
治療費のことが頭をよぎらなかったわけではありません。
それでも、「今は、この子の体を優先したい」その気持ちが、何よりも一番でした。

乳児のころのような時間

仕事自体は在宅ワークのおかげで続けられていますが、一日の使い方はずいぶん変わりました。
仕事の合間に様子を見に行き、食事の準備も、ドッグフードをただ出すだけでは済まなくなりました。

さつまいもを茹でる。
肉を茹でる。
刻んで、つぶして、ペーストにする。

そんな調理をしていると、離乳食を作っていた頃を思い出します。

病気をしてからおしっこの回数が増え、ペットシーツをこまめに取り替える。
体調が悪い日は、おむつを替えて、お尻周りをシャワーする。

あの頃は、育児が生活のすべてでした。
今は、パソコンに向かう時間の合間に、あの子のためにキッチンに立ち、お世話をする。

向き合う相手は、子どもから犬に変わったけれど、
あの頃抱えていた必死で愛おしい感覚と、どこか少し、似ている気がします。

「家を空けない」という、静かな選択

元気だった頃は、ちょっとした運動も兼ねて、歩いてスーパーに行くこともありました。
でも今は、できるだけ家を空けたくないと思っています。

車でさっと買い物を済ませる。
まとめ買いをする。
外にいる時間をできるだけ短くする。

一つひとつは小さなことですが、積み重なると、暮らしの形はずいぶん変わりました。
「もっと外に出たい」と思うことも、たまにはあるけれど。
こうやって家で一緒にいられることに、どこか安らぎを感じている自分もいます。

お昼12時の散歩道。在宅ワークがくれた、あたたかな時間

散歩の時間も、犬の体調に合わせて変えています。
元気なころは季節を問わず、朝の早い時間に散歩をしていました。
しかし、体調を崩してからの冬は、おひさまが暖かい昼12時ごろ。

特にこの昼の散歩は、在宅で仕事をしていなければ難しかったと思います。
仕事の手を止めて、一緒に外の空気を吸いに出る。
その時間は、めめにとっても、私にとっても、一日のなかで息抜きの時間になっています。

「もしも」をいつも頭の片隅に置いて、今日を回す

自分の用事の予定を考えるときも、まず浮かぶのは、
「今日は落ち着いて過ごせそうかな」
「もしもの時、すぐに病院へ駆け込めるかな」

いつの間にか、そんな考え方が当たり前になっていました。
あえて予定を詰め込まない。
遠出は控えて、すぐに帰れる距離で過ごす。

あの子を中心に世界が回っている。
それは大変だけれど、とても自然なことのように感じています。

これが、今の私たちの毎日

大変だと感じることは、正直、たくさんあります。
でも同時に、在宅ワークだからこそ、一緒に過ごせている愛おしい時間も、確かにあります。

通院が増えると、生活は少しずつ、確実に変わっていきます。
何事もなく穏やかに過ごせた日も、そうでない日も含めて、それが今の、私たちの毎日。

めめの腎不全で、生活の形が変わっていくこと。
それは、ある日突然の出来事から始まりましたが、あの子の状態に合わせながら、少しずつ、今の形になってきました。

戸惑いながら、揺れながら。
それでも、あの子が隣にいてくれる。
そんな、なんてことのない一日を、明日も積み重ねていけたらいいなと思っています。

🐾腎不全と診断されてから現在までの経過や、体重の変化、食事、日常の様子については、
「何が起きていたか」を時系列で、こちらの記事にまとめています。

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