こんにちは、こころ香です。
晴れている日の朝って、
家の空気がすこし軽く感じるときがあります。
「布団干そうかな」
「掃除機だけかけておこうかな」
——体より先に気分がふわっと動く日。
反対に、曇りや雨の日は、
家事のやる気がどこかで渋滞していて、
“あとでいいか…”って静かに後回しにしたくなる日もあります。
天気のせい、というより、
「今日はこういう自分なんだな」と気づく小さなサインみたいなもの。
人と会う予定がなくても、
晴れた日に限って “歩いて行こうかな” と足が軽くなることもあれば、
家の中でそっと過ごすほうがやさしい日もある。
HSS型HSPのゆらぎって、
大きな事件ではなく、
生活のちいさな音や空気の変化のなかに静かに出てくるんですよね。
ここでは、
「こうすべき」ではなく、
その日の気分に寄り添う ちいさな視点だけをそっと置ける場所 にしたいと思っています。
HSS型HSPは「矛盾」じゃなくて、“ふたつの性質を持つ人”というだけ
HSS型HSPと聞くとよく、
「刺激が好きなのに刺激に弱いってどういうこと?」
「行きたいのに疲れるって、結局どっちなの?」
そんなふうに“矛盾のかたまり”みたいに見られがちです。
でも本当は、
矛盾じゃなくて ふたつの性質が別々に動いているだけ なんですよね。
例えば私の場合。
晴れの日は家事がスルスル進んで、
布団を外に出すスピードだけやたら速いのに、
「じゃあ友達と出かけようか?」と言われたらそんな気分でもなくて。
むしろ、
“いつもの道を少しだけ遠回りして歩きたい”
そんな日があります。
外に向かうスイッチと、
内側をそっと守るスイッチ。
この2つが、
その日の気分で交互に顔を出しているだけ。
矛盾じゃなくて “共存”。
そのほうがしっくりきます。
“日常が揺れるポイント”を知っておくと、生きやすくなる
HSS型HSPのゆらぎは、
ドラマチックなものじゃなくて、
ほんの小さな気配の変化に出てくることが多いです。
・部屋の扉の閉まる音が、今日は少しだけ強く聞こえる
・朝の空気がざわっとして見える
・光の入り方で、やる気のスイッチが変わる
「なんでこんなことで?」じゃなくて、
“今の自分がどのモードにいるかを教えてくれる合図”
なんですよね。
このあと紹介する
①環境
②人との距離感
③気質の波
どのタイプが自分に出やすいかを知っておくだけで、
驚くほど生きやすくなります。
① 環境で揺れるタイプ
音・光・温度・人の多さ……
ほんの少しの刺激で、
心の波がサッと変わりやすいタイプです。
たとえば、
・人混みがしんどい日は、店に入った瞬間に“今日は早めに切り上げよう”と分かる
・相手の声のトーンひとつで、体力の残量が変わる
・カフェの席や距離感だけで集中力がゼロにも100にもなる
こうした敏感さは“欠点”ではなく、
状況を細かくキャッチできるアンテナみたいなもの。
例えば私は、
混雑しているスーパーで、カゴを持ったまま急に帰りたくなる瞬間があります。
理由はないけど、
「あ、今日はこういう波だ」と分かる。
イヤホンで少しだけ音を遮る、
滞在時間を短くする、
席を変える——
この「ちいさな選択」だけで、
その日の自分を守ることができます。
② 人との距離感で揺れるタイプ
HSS型HSPさんの中には、
他人の表情や声の温度に敏感なタイプもいます。
たとえば、
・相手の機嫌が少し険しいと、自分の気分まで一段沈む
・「後で時間ある?」だけで、心のなかが一気にざわつく
・声のトーンや距離感で、安心できるかどうかが決まってしまう
“気を遣いすぎてしまう” のではなく、
ただ、感受性が高いだけなんですよね。
こういう日は、
・少し距離を取る
・声の大きさを調整する
・予定後にひとつだけ“自分を戻す行動”をする
—それくらいで十分です。
工夫というより、
揺れている自分に気づいてあげることのほうが大切。
③ 気質の波で揺れるタイプ
日によって、
活動したいモードと静かにしたいモードが入れ替わるタイプ。
たとえば、
・飲み会で最初にテンションが全部出てしまい、後半はエネルギー切れ
・予定は楽しみだけど、当日はそっと家にいたくなる
・ふと「全部やめたい」と思う瞬間がやってくる
これは “わがまま” ではなく、
気質そのものに波があるだけ。
外に出たい日は出ればいい。
家にいたい日はそのままでいい。
ざわっとする日はそっと深呼吸すればいい。
正解を探すより、
今日の自分に合う選び方をするほうがラクなんですよね。
④ まとめ
HSS型HSPの揺れは、
弱さでも欠点でもなくて、
その人なりのリズム。
・環境で揺れる
・人との距離で揺れる
・気質の波で揺れる
全部、感性が豊かな証拠です。
「今日はこの波なんだ」と知ってあげるだけで、
自分の扱い方がぐっとやさしくなります。
HSS型HSPの「ゆらぎ」は、欠点ではなく“リズム”
ゆらぎを直す必要も、
完璧に整える必要もありません。
揺れる日も動ける日も、
その人のリズムのひとつ。
そう思えるだけで、
生きづらさはだいぶ薄くなります。
じゃあ、どう扱えばいいの? —— 正解よりも、“今日の自分に合う選び方”を
刺激がほしい日は → 新しいカフェ・散歩ルート
静かにいたい日は → 低刺激な環境
人と会いたい日は → 少人数
ひとりが心地いい日は → 完全オフ
固定の正解はない。
その日の自分に合う選び方をひとつだけ。
これだけで、
毎日はぐっと生きやすくなります。
「そのままでいい」と言える場所を持つだけで、生き方が変わる
HSS型HSPさんは、
つい揺れる自分を責めてしまうけれど…
揺れるって、
本当は “その人が繊細で豊かである証拠”。
どんな日でも、
外に出たい日も、
静かにいたい日も、
刺激を求める日も、
全部そのままで大丈夫。
ここが、
そんな気質をそっと置いておける
小さな帰り道 になったら嬉しいです。


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