ネットで買った5kg1800円の訳ありさつまいも。50代の不器用な暮らしと、安さの代償。

期待しすぎない「お取り寄せ」

「5キロ1800円」

ネットで見つけたその破格値に、
つい指が動いてしまいました。

届いた箱を開けてみると、
そこにあったのは、
期待していたお芋とは、少し違う姿。

ヒゲ根がぼうぼうで、
先っぽの方は、ちょっと怪しいものばかり。

「あぁ、これは“それなり”のやつだな」

見た瞬間にそう悟りました…。


手抜きが招いた「水っぽい」結末

訳ありを承知で買ったのだから、
誰を責めることもできません。

ただ、その「それなり」のお芋に、
焼き芋器でじっくり手間をかける気力は、
その日はありませんでした。

「炊飯器でいいや」

最短ルートを選んだ結果、
炊き上がったのは、
ベチャッと水っぽい、
なんとも残念な仕上がり。

「それなり」のものこそ、
本当は、丁寧に扱ってあげなきゃ
いけなかったのに。


結局、高くついた「救出作戦」

このままでは終われないと思い、
型落ちのノンフライヤーを使うことにしました。

水分を飛ばすための、二次加工。

ゴーゴーと音を立てるノンフライヤーを前に、
ふと、こんな考えが頭をよぎります。

「安く買ったのに、
 これじゃ電気代のほうが
 高くつくんじゃない?」

電気代をたっぷりかけて
お芋を焼いている自分。

この不器用で、本末転倒な感じが、
いかにも私らしいなと、
思わず苦笑いしてしまいました。


出来上がったお芋は、
やっぱり筋が多い。

フレッシュ感はないし、
手間も、だいぶ掛かりました。

それでも、
時間をかけて水分を飛ばしたお芋からは、
それなりに甘い香りが立ちのぼります。

寝ている時間が長くなった老犬の鼻が、
その香りに、ピクピクと反応する。

完璧な「丁寧な暮らし」ではないけれど、
先っぽのカビを切り落とし、
不器用な手間をかけて、
なんとか食べられる形に整える。

今の私には、
この「それなり」な時間が、
ちょうどいいのかもしれません。


効率は悪いし、失敗もする。

それでも、
自分で手をかけた分だけ、
ほんのり甘くなったお芋があれば、
今日はそれで合格。

訳ありな商品と、
訳ありな毎日。

水っぽかった今日を、
明日は、もう少しホクホクした日にできるように。

今はただ、
この温かいお芋を味わおうと思います🍠